大空を自由に飛び交う
ワシやタカなど猛禽類も好んでエンブレムに採り上げられます。
2 図形(複雑なデザイン・動物)2.5
図1 ハリアー1 ハリアー2 MR2 MR-S
猛禽の名の英垂直離着陸機ハリアー(チュウヒ)から名前を借りてきたトヨタのSUVハリアーは横から見たチュウヒの斬新なデザインとなりましたが、三代目の後、トヨタのエンブレムに換えられました。同じくトヨタのMR2も鷹で、その後継車MR-Sもそうですが、これをカマキリと思っている人もいたようです。
図2 イーグル(デュラント) イーグル(F1) ミラン KEA ファルコン・シェルズ
1924年に米デュラントは新ブランドのイーグルを発表しましたが、生産に至ることはありませんでした。1966年から1969年までのF1アングロ・アメリカン・レーサーズのイーグルはそのノーズから命名されていますが、史上最も美しいレーシングカーの一つであるとの評判です。オーストリアの新興ミラン(赤トビ)は同名のハイパーカーを発表しましたが、創業者が詐欺で有罪判決を受けています。オーストラリアのKEAは、キャンピングカーを生産しています。英ファルコン・シェルズは1958年からスポーツカーを生産していますが、1961年にファルコン・カーズと社名変更し、1964年まで生産を続けていました。
図3 ホーク イーグル・カーズ デニス BMAG1
キットカーのスポーツカーを販売しているのは英ホークです。英イーグル・カーズは1981年にダットンが友人と立ち上げた完成車およびキットカーのメーカーで、ジープやスポーツカーを生産していて1996年に消滅しましたが、ブランドはその後も引き継がれていました。1895年にデニス兄弟が創設した英デニスは商用車、バス、トラック、消防車、ごみ収集車などを生産し、2007年に営業を終えました。子供に餌を当ている鷲は独BM(Berlfiner Maschinenbau AG ベルリン機械製作所)で、1863年から1920年まで蒸気自動車(Selbstfahrer mit Dampfbetrieb)のバスやトラックを生産していました。
図4 アメリカン・メルセデス ステュードベイカー・ホーク クライスラー・インぺリアル1 同3D インぺリアル アストラ
独ダイムラーの子会社米ダイムラー製造社(Daimler Mfg. Co.)は1905年から1907年までアメリカン・メルセデスを現地生産をしていました。米ステュードベイカーは1950年代や60年代にホークやシルバー・ホークを出していました。米クライスラーが1926―1942、1949―1954、1990―1993年に生産していた高級車インペリアルは、キャデラックやリンカーンには対抗できませんでした。なお1955―1975年、1981―1983年は独立ブランドのインペリアルがありました。インドネシア最大の自動車メーカであるアストラ・インターナショナルのトヨタとの提携車アギア(サンスクリット語で高速)のエンブレムは、国章にもなっているインド神話の神鳥ガルーダですが、クライスラー・インペリアルに酷似しています。
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図1 Harrier 1, Harrier 2, MR2, MR-S
図2 Eagle (Durant), Eagle (F1), Milan Automotive, KEA, Falcon Shels, Falcon Cars,
図3 Hawk Cars, Eagle Cars, Dennis Specialist Vehicles, BMAG 1
図4 American Mercedes (Daimler Mfg. Co.), Studebaker Hawk, Chrysler Imperial 1, Chrysler Imperial,also 3D, (Chysler) Imperial, Agya (Astra International)