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La source d'Ingres,  Paris  ©DeepStSky 

015 自動車エンブレム I - 15

2022/04/02 投稿

   ロケットのような縦長の図形には、

どこかスピードを感じさせるところがあるようですが、元はと言えば、流線型をした、尖った矢尻の形がその先駆でしょう。

 

1 図形(簡素なデザイン) 1.14

 

 

 

 

 

   

   

 

 

 

 

図1 ポンティアック オールズモビル2 豪馳智能 航天1 本途    瑞騰   ヴァルソヴィア ハンザ1 ウンベルト・パレルモ    モーレ  阿維塔

 

 今は共に消滅したGMのアメリカ原住民の勇敢な酋長から名を取ったポンティアックとオールズモビルの第2のエンブレムは双方共に当時最新技術の象徴であったロケットをデザインしたもので、鋭角でスピード感を出しものとなっていました。これに酷似したのがEV商用車を出している、山東省の豪馳智能汽車(Allcheer Intelligent automobile)です。貴州・航天(Hangtian)汽車などは元々航空機エンジン製造ですからロケットのデザインも当然です。低速EVの山東省・本途(Bontu)新能源は、赤くて長いエンブレムですが、やはりオールズモビルに似ています。EVの華北・瑞騰(Radten, Ruiteng)新能源は華北省石家庄と奇瑞のJVです。ポーランドのヴァルソヴィア(ワルシャワ)は、同名のEVの豪華コンセプトカーを発表しています。エンブレムは、ロールスロイスの風に棚引くヴェールのエミリーを前面から見て平面にしたのでしょう。20世紀初頭ハンザ同盟から社名を取った独ハンザ自動車は、後にハンザ=ロイトとなり、さらにボルクヴァルトに吸収されました。金庫に車輪が付いたようなマイクロEVのモーレ・ウルバーナ(Mole Urbana シティ・モーレ)やアルファ・ロメオなどの改装をしている伊ウンベルト・パレルモのエンブレムは、トリノ市のランドマークであるモーレ・アントネリアーナの尖塔でしょう。それにイニシャルのMが付いたのは、スポーツカー少数生産の伊モーレです。阿維塔(Avatr, 旧長安蔚来)は自称一充電走行距離700kmで、華為のIT技術を取り入れた智能EVを出しました。

 

 

 

 

 

     

   

 

図2  ベルリー1  ACM 長安1 長安2 ヴィナクスキ ナゴヤ号    ヴァルガシ

 

 フランスの老舗ベルリーは後にシトロエンからルノーに買収されてブランドは消滅しましたが、後に見る機関車を前から見たエンブレムで知られていました。これは、その省略形です。取り外し可能なバッテリー8個をフロアパネル下に搭載した City は、経済省支援のEVスタートアップ・独ACM(Adaptive City Mobility)の都市用マイクロEVです。次のエンブレム二つは国有企業の重慶・長安(Changan, Chana)汽車で、この企業は商用車部門と乗用車部門を Chana と Changan として分けていて、一般的には第一のが商用車部門、第二のが乗用車部門の旧エンブレムと言われています。第一のエンブレムは逆にするとトヨタのに似ていますが、Chana のCとAを象ったものです。Changan の旧エンブレムはこれを変形したようで、Vの新エンブレムは後に見ます。ヴィナクスキまたはXuan Kien Auto JSCは、今世紀初めにベトナムで軽トラックや乗用車を自社ブランドや中国車ブランドで生産していました。戦前名古屋自動車(現名自車体)の生産していたEVナゴヤ号電気車はタクシーやバスで、その乗用車は一充電走行距離が75~80kmもありました。火炎に照準を定めているのはロシアの消防車専門のヴァルガシです。

 

 次に幾何学的な図形のマークを見て行きましょう。

 

 

 

 

 

 

    

図3 三菱 五菱 鴻日 三一 ダッジ・フラツォグ 合衆(旧) ジャクサ・トリアンゴ 裕隆1

 

 三菱のエンブレムは、三個の菱形、スリーダイヤです。人民的代足車としての小型EV(宏光MINI EV)が爆発的に売れた柳州・五菱(WUXI)汽車(現・広西(Guangxi)汽車集団)のファイヴダイヤは水牛やトナカイの角のようにも見え、またイニシャルのWともなっています。低速EVの山東省の鴻日(Hongri)電動やバスや産業用車両の三一(SANY)客車/重工は三菱によく似ています。ダッジは1962年から1976年までこのフラツォグ(Fratzog)をエンブレムとしていました。ドイツ語の響きのあるナンセンス言葉です。新興EVメーカーの浙江・合衆(Hozon Auto)汽車の旧エンブレムは北汽制造のエンブレムやメルセデス・ベンツの三芒星にも少し似ています。ハンガリーのジャクサ・デザインはスーパーカーのコンセプトカー・トリアンゴを発表しています。台湾の裕隆(Yulon, Yue Loong)汽車の旧エンブレムは、後に見る英ピール社のマン島のエンブレムによく似ています。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 図4 北京軽型 パルス・コードロ 英詩蘭得 汕徳卡 豪瀚     カマル 歩歩先   ボレアス 雅迪    英馬 ヴィリテック

 

 北汽(BAIC)の小型トラック部門である北京軽型汽車のエンブレムもなぜこうなったのかは分かりません。イランのサイパ傘下のパルス・コードロも三角形です。三輪EVの英詩蘭得(Yonsland)電動車は三菱とメルセデスベンツの中間のような意匠です。独マンと提携した中国重汽のハイエンド・トラック・汕徳卡(Sitrak)では、親会社の社名を取り除いたものとなっています。中国重汽(Sinotruck)と済鉱集団のJV・済宇商用車のトラック・豪瀚(Hohan)ブランドは新エンブレムとなりましたが、一層三菱に似て来ました。今では豪沃(Howo)に統一されているようです。アズノムのデザインを手掛けている、伊カマル・スタディオの名称は、創立者カモラーリから来ています。三輪や四輪低速EVの河南・歩歩先(Bubuxian)動力科技や先に見たスペインのDSDデザインのプラグインハイブリッドEVのハイパーカーボレアス(Boreasも三角形です。EV三輪も出しているスクーターメーカーの雅迪(Yadea)電動車のエンブレムは、汕徳卡に似ています。低速EVの四川・英馬(Inmax)電動車は逆三角形です。新興の英ヴィリテックは水素燃料電池車を開発中で、ハイパーカーを発表しています。_________________________________________

図1 Pontiac, Oldsmobile, 山東豪馳智能汽車, 貴州航天汽車1, 本途新能源, 華北瑞騰新能源汽車, Varsovia, Hansa 1, Up Design/Umberto Palermo, Mole Costruzione Artigianale, 阿維塔科技     
図2 Berliet 1, ACM, 長安汽車1, 長安汽車2, Vinaxuki, ナゴヤ号, Vargashi             
図3 三菱, 柳州五菱汽車, 鴻日電動汽車, 三一重工(SANY), Dodge Fratzog, 浙江合衆新能源(旧), Jakusa Design Triango, 裕隆汽車1
図4 北京軽型汽車, Pars Khodro, 英詩蘭得電動車, 汕德卡, 中国重汽豪瀚, Camal Studio河南歩歩先動力科技, Boreas Prototype, 雅迪電動車, 四川英馬電動車, Viritech