簡単なマークの続きです。
1 図形(簡素なデザイン) 1.8
図1 サンダーパワー 思銘 全球鷹 ルノーサムスン 国金 オルメ・スパイダー
台湾資本で香港に本社を置く昶洧(chang wei)またはサンダーパワーのEVは、フロントグリル自体が大きなエンブレムとなっています。東風本田が生産していた、シビックをベースとした思銘(Ciimo, Siming)は楕円が二つあるのでしょうか。マイクロカーの吉利(Geely)パンダを改称した新大地(New Dadi)汽車の全球鷹(Gleagle = GlobalEagle)はまた廃止されてしまいました。そのエンブレムに地球はあるようですが、鷹の方は分かりません。韓国のルノーサムスン(雷諾三星、旧三星自動車)は台風の目を図案化したものと言うことで、巨大な原動力で技術革新を推進してゆくと言うことでしょうが、ルノーのダイヤを曲線化したようにも見えます。新興EVメーカーで国有企業の国金(Sinogold)汽車は ChinaのCが線対称になっているようです。スェーデンのウメオ大学デザイン研究所の学生たちによる2010年の試作車オルメ・スパイダーは、オペル・アギーラのディーゼルエンジンを搭載したロードスターですが、エンブレムは多分幸運の印である蹄鉄でしょう。
図2 ジョス 一汽・奔騰(Bestune) 朋克 長城炮 ソーノー コーダ ドゥカーティ オープン バルタザール ジャコッビ
オーストラリアでフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンに対抗するスーパーカーを目指す新興ジョスはJの点対称でしょうか。中国最初の自動車工場である吉林長春・第一汽車(FAW、中国一汽)のSUV・奔騰(Bestune)ブランドの新エンブレムは「世界の窓」と言うそうです。低速EVを生産している華北の御捷(Yogomo)集団傘下の朋克(Pocco)もOのようなQのような、分からない意匠です。長城汽車のピックアップ・ブランドは長城炮(GW Trucks)ですが、エンブレムはどこからきたのでしょうか。わずか数日のクラウド・ファンディングで2百万ユーロ以上を集めた、ミュンヒェンのスタートアップ・ソーノーは、ソーラーパネルも車体に取り付けたEV乗用車サイオン(Sion)を発表しました。ブランド名もエンブレムも日光です。円の外周がもっと太ければ英国空軍のエンブレムにもなりますが。米コーダは哈飛(Hafei)汽車の賽豹(Saibao)ブランドをベースにEVを生産していましたが、倒産したようです。オートバイメーカーの伊ドゥカーティはアウディが買収しましたが、そのコンセプトカーのエンブレムはオートバイの盾に道路ではなく円に道路が暗示されています。1時間でプラットフォームを組立できるオープン・ソースのアーバン・タビー(Urban Tabby)を発表した、イタリアのOSヴィークルをベースとした北京とシリコンバレーのオープン・モーターズは、その改良型EVのエディットを開発しています。スペインの創業者名を冠した新興バルタザールはEVのスーパースポーツカー・レヴォルト(Revolt)を発表しています。公道も走れるレーシングカーで、後輪インホイール・モーター2基で、航続距離 600km と言うことです。米国人技師ジャコッビ(Peter Giacobbi)とデザイナーのティャールダ(Tom Tjaarda)は1970年に伊ジャコッビ社からユニークなスポーツカーのシンセシス(Sinthesis)を発表しています。
図3 オールズモビル1 一汽・奔騰(Besturn) マヒンドラ 東南 斉魯 金龍 華菱 華龍 奥巴
米ゼネラルモーターズ(GM)のブランドで、今は消滅したオールズモビルはロケットの図案でしょう。これに酷似しているのが、一汽(FAW)の高級車ブランド・奔騰(Besturn)の旧エンブレムですが、問い質されてもまねたのではなく数字の1だと言い張れそうです。インドの地上を支配する神の名を取ったマヒンドラ・マヒンドラのエンブレムもMの形で、さらに道路でもあると言われれば、それはそうでしょうが、いずれもオールズモビルに似ていることに変わりはありません。台湾の中華汽車が中国本土で福建省汽車工業集団とJVで設立し、後に三菱も加わった福建・東南(Soueast)汽車のエンブレムは鳥の頭のようにも見えますが、オールズモビルやマヒンドラを線対称にしたようにも見えます。バスメーカーの山東省・斉魯(Qilu)客車も少し東南に似ています。世界的バスメーカーの厦門金龍(KingLong)客車のエンブレムは、多分Kでもあり、Lでもあるのでしょう。三菱扶桑のプラットフォームをベースとする、吉利傘下の安徽省の華菱(Hualing)集団傘下の安徽・星馬(Xingma)汽車、華菱重型汽車、それに湖南星馬重型汽車はCAMCブランドの大型トラックを生産しています。かってのバスメーカー・沈陽・華龍(Hualong)客車は、華龍(CL EV)新能源にひきつがれたようです。洛陽・奥巴(Aoba)車両は各種低速EVを出していますが、エンブレムは意味不明です。
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図1 昶洧新能源汽車(Thunder Power), 思銘, 全球鷹, Renault Samsung, 国金汽車, Olme Spyder
図2 Joss, 一汽・奔騰(新), 朋克汽車, 長城炮, Sono Motors, Coda Automotive, Ducati, Open Motors, Baltasar, Giacobbi
図3 Oldsmobile, 一汽・奔騰(旧), Mahindra, 東南汽車, 山東斉魯客車, 厦門金龍連合汽車, CAMC漢馬科技、華菱星馬汽車, 沈陽華龍新能源, 洛陽奥巴車両科技